タブレット市場が鈍化しているという話
1年ぐらい前からタブレット市場が怪しいというニュースはありましたが、いよいよ出荷台数の鈍化が顕著になってきているようです。
The tablet market has hit a wall. Shipments contracted for the second consecutive quarter at the start of 2015, declining by 6% year-over-year (YoY).
via:TABLET MARKET REPORT: Forecast, market size, and the enterprise opportunity – Business Insider
2013年までは年間300%の成長率だったのが、2014年は8%と激減しています。
今後はさらなる鈍化を予想しているようで、2015年から2020年の成長率は2.4%を見込んでいるとのこと。
タブレット市場衰退の原因はいろいろあるんだろうけど、スマートフォンの進化によって、スマートフォンがタブレットの最大のライバルになったことが大きい気がします。
タブレットのポジションとしては、ノートパソコンの代替にしては、キーボードが無くて使いにくしですし、オフィス系のアプリが貧弱だったりと、ノートパソコンの代替にはならないのが現状で、「大きめのスマフォ」という中途半端なポジションになってしまっています。
逆にスマフォは画面が大きくなり、十分タブレットの代替になっています。
今後、タブレットが生き残るには、企業へのタブレット導入しかなさそうです。会社で利用するパソコンの置き換えですね。そのためには使いやすいキーボード(最近は解消してきていますが)と、オフィス系アプリの充実が必要になります。
米国企業へのタブレット導入は全体の18%とまだまだホワイトスペースがあるようで、タブレットのビジネスへの導入が今後の成長の鍵になりそうです。