総務省が電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データを発表したので、各キャリアのシェアを中心に調べてみた
2015年12月末時点での、総務省が電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データを発表しました。
総務省|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表 (平成27年度第3四半期(12月末))
以下にサマリーのご紹介。
モバイル通信
モバイル契約者数
契約者数は1億5442万に増加。前期比+1.0%、前年同期比+4.8%の増加。移動系通信(携帯電話、PHS、BWA)だと1億6078万となり、前期比+0.8%、前年同期比+3.9%の増加。
キャリアごとのシェア
キャリアごとのシェアは、ドコモが43.3%で1位、KDDIが28.9%で2位、3位がソフトバンクで27.8%。
過去の推移を見ると、ソフトバンクのシェアがジワジワと減って、ドコモとKDDIのシェアが増えてきていますね。
都道府県別のキャリアごとのシェアは以下の通り。
新潟県のドコモシェア率が55%超えてるとかスゲぇ。
MVNO
MVNOサービスの契約数は1155万で、前期比+8.3%、前年同期比+29.0%と成長期真っ直中。
それにともなって、モバイル通信の契約数に占めるMVNOの比率も7.2%に成長。
MVNO事業者も210社に増加。
ここ1年で40社ほど増加していて、そろそろ淘汰があっても良い頃。
固定通信
固定系ブロードバンドサービス(FTTH、DSL、CATV)の契約者数は鈍化。衰退期とはいわないまでも、成熟期の後ろの方に来ている感じ。
FTTHに絞った契約者数は、2758万で前期比+1.1%。
シェアはNTTが圧倒的。
ただし、都道府県別に見ると、関西は電力系事業者ががんばっていますね。
音声
音声は固定電話が衰退期に入り、そのパイをIP電話が食べているという状況が変わらず。
IP電話におけるキャリアシェアはNTT系で約55%、KDDIが28%でこれだけで全体の80%以上を占めている状況。
まとめ
モバイル契約者は1億5000万を超えてきていますが、今後IoTが普及すれば(普及するとは言ってない)契約者数も増えることを考えると、まだまだ成長余地はありそうです。
キャリアごとのシェアを見ると、ソフトバンクにかつての勢いが見られません。一時期、ドコモ大丈夫か?!なんて時もありましたが、契約者数だけを見る限り、さすがドコモという印象。
MVNOは順調に契約者数を伸ばしていますが、まだ7%なんですね。もっと伸びても良いようなもんですが、まだまだMVNOの認知度が低いのが原因ですかね。私の周りでも「MVNOなんか怪しい・・・」と思っている人もいるので、MVNOの認知度向上が成長の鍵かと。
固定通信と音声は、まぁこんな感じですかね(笑)。