投資家フレッド・ウィルソン氏の2017年テクノロジー業界予測を振り返る
2017年の1月に投資家フレッド・ウィルソン氏の2017年テクノロジー業界予測という記事を紹介しました。
そのフレッド・ウィルソン氏が2017年を振り返った記事を上げていましたので紹介。
As has become my practice, I celebrate the end of a year and the start of a new one here at AVC with back to back posts focusing on what happened and then thinking about what might happen.
以下要約です。
暗号に関して
暗号に関しては今年はまさにブレークアウトの年だったが、私は言及さえせず完全に空振りだった。2017年は暗号/ブロックチェーンが熱狂的な領域に突入した。インターネット3.0(分散型インターネット)のインフラを構築するために、大量の資本が投入された。
白人男性優位の終わりの始まり
米国の2017年の大きな話は、白人男性優位の終わりの始まりだった。これは技術の話ではないが、技術部門はその影響を受けている。この要因が2016年後半に米国の大統領としてドナルド・トランプが選出されたことと関係していると思う。彼は白人男性優位の典型である。トランプは悪びれない(実際に大言壮語)セクハラ指導者である。
技術への反発(Tech Backlash)
2017年の予測はあまり当たらなかったが、その理由は認識している。Techは新しいウォールストリートであり、パワーが強く共感が足りない人と触れ合うことのできない人がいっぱいです。私は、多くの足を持つ何かの始まりを見ていると思う。人間は機械によってコントロールされる事を望まない。そして、我々はますます機械によってコントロールされている。我々はスマートフォンに夢中で、我々が理解できないアルゴリズムによって情報が与えられ、ロボットに仕事を奪われる危険性がある。これはおそらく、今後30年の物語になるだろう。
我々はこれにどのように対処するのか?
- あらゆる人がコンピュータ・リテラシーを持つ。
つまり、誰もがGitHubに参加し、プログラムを読んで、それが何をして、どのように働くかを理解する。 - オープンソースとクローズドソースのソフトウェアを比較することで、どのようにアルゴリズムが我々の生活をコントロールしているかを把握する。
- 我々が自分のデータをコントロールし、APIキーで我々が使用するデジタルサービスなどを使えるようにできる個人データの主権。
- 21世紀に平和的で根本的な変化を可能にする皆にとっての保険制度となる社会のセーフティーネットを構築する。