ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトとは誰なのか?
ビットコインバブルが隆盛し、そしてまさに弾けそうな今日この頃、みなさま無事に生きていますでしょうか?
これだけビットコインが流行っているにもかかわらず、実はビットコインの生みの親が不明だって知ってましたか?
不明というのは言い過ぎで、「サトシ・ナカモト」という人物がビットコインを生み出したことは分かっています。ただサトシ・ナカモトという人物が何者なのか、本名なのか偽名なのか、実際には複数の人ではないのか、と様々な憶測が飛び交っています。
ビットコインは2008年に、サトシ・ナカモトがBitcoin: A Peer to Peer Electronic Cash Systemという論文を発表したことで、世に知られるようになりました。
サトシ・ナカモトについては、以下のWikipediaが簡潔にまとまっているので、興味ある方は一読してみてください。
サトシ・ナカモト(ラテン文字表記: Satoshi Nakamoto)は、ビットコインプロトコルと、そのリファレンス実装であるビットコインコア(Bitcoin Core/Bitcoin-Qt) を作ったことで知られる人物の称する氏名。本名であるか、そもそも個人であるかどうかを含め、正体は不明。
未だに正体が不明のため、今でも世界中でサトシ・ナカモト探しが行われています。
世界中でバブルを起こすほどのすごい技術を発明した人が特定できていないというのは、個人的にとてもワクワクする話で、いろいろなネット上の記事をよく読んでいます。
最近も次のような「サトシ・ナカモトはこいつだ!」という記事を上げている人がいたので簡単に紹介します。
To find Satoshi, we are looking for someone very specific, with such a rare set of skills. There are only few people in the world who could match this.
以下要約です。
サトシ・ナカモトの特徴
記事では、サトシ・ナカモトの特徴として次の6つをあげています。
- サトシの年齢は35歳から50歳の間である
サトシは、2000年から2010年までインターネット上で一般的だった書式を使用している。このスタイルは、usenet、slashdot、metafilterなどのサイトで使用されていた。最近のインターネットの文体は大きく変化し、2010年から2018年のインターネットでは、まったく書き方が異なる。 - サトシは仕事でWindowsプラットフォーム用のソフトウェアを開発した
Microsoft Visual Studio 6で一般的に使用されていた変数命名の形式を使用していた。 - サトシはUsenetで活動している
一般的に、サトシがBitcoinを構築した情報のほとんどは、Usenetで利用可能でした。サトシはROMにはずはなく、投稿もしているはず。ただし決してサトシという名前は使わなかっただろう。つまり、候補者は必ずUsenetに存在したはずだ。 - サトシは過去にHashCashやその他のインターネットの通貨に関心を示していた。この関心はオンラインに記録されている
BitCoinプロジェクトに参加するずっと前から、サトシはオンラインでデジタル通貨に関するログを残しているはずだ。興味を示す事前の投稿がある筈だ。 - サトシは、数学、物理学、暗号、コンピュータ・アルゴリズムに関するフォーラムで興味を示している
Bitcoinは孤立していません。そのような事について研究する人のタイプは大体は、数学、物理学、アルゴリズムまたは暗号に関心があります。この痕跡はオンラインで入手できる。 - サトシは過去に重要なソフトウェアを書いている(これが、彼の最初の成功ではない)
サトシがこれまでにソフトウェア、商用、またはオープンソースをリリースしているはず。
はい、読めば分かるとおりすべて仮説でしかないですね。仮説を立てなければ憶測できないぐらい、サトシ・ナカモトという人物は謎が多いともいえます。
さて、上記特徴をもとに人物を特定してみると一人しかいないと記事では書いています。それは、「ブラム・コーエン」という人物とのこと。
サトシとブラム・コーエンを結ぶ証拠として次のようなものをあげています。
- 両者は同じ年齢。ブラムは1975年に生まれ、サトシも1975年に生まれた。
- ブラムは大成功したソフトウェアBitTorrentを発明し、過去に大きなソフトウェアを開発した経験がある。
- ブラムは、特定の変数命名がWindowsコードで一般的だったものを使用している。
- ブラムは2005年にBitTorrentからCEOを追い出され、2008年にドメインBitcoin.orgを登録した。この3年間という時間は、Bitcoinを開発するのに適切な期間。
- ブラムは、暗号、数学、パズル、アルゴリズムに関し、定期的にオンラインで関心を示している。
- フォーラムでサトシが最も活発に活動していた時期、ブラムはブログへの投稿が少なかった。
- 彼はサトシがBitcoinで投稿を開始するまで積極的に投稿してきた歴史を持ち、その後、彼の投稿は劇的に減少した
- Bitcoin(2000年)に早期に関心があったにも関わらず、ブラムは暗号通貨の復活が起こったとして、彼自身の名前でBitcoinについて投稿していない
- ブラムは、2010年からオンラインで自分自身を隠す事に関する興味深い投稿をしている
あくまで憶測でしかないですが、記事を読む限りなるほどなぁと思ったり。記事の最後で、ブラム・コーエンが過去に語った言葉を紹介していました。
“I can come off as pretty arrogant, but it’s because I know I’m right. I’m very, very good at writing protocols. I’ve accomplished more working on my own than I ever did as part of a team.”
「私は厄介で横柄な男としてこの場を去りますが、それは私が正しいことを知っているからです。私はプロトコルを書くことが非常にうまいです。私はチームの一員として行った事よりも自分自身で多くの仕事をしてきました。」
“I am a technological activist. I have a political agenda. I am in favor of basic human rights: to free speech, to use any information and technology, to purchase and use recreational drugs, to enjoy and purchase so-called ‘vices’, to be free of intruders, and to privacy.”
「私は技術活動家です。私は政治的な計略を持っています。私は基本的人権を賛成しています: 言論の自由、情報と技術の使用、気晴らしのための麻薬の購入と使用、いわゆる「悪習」を楽しむ事と購入、侵入者からの解放、プライバシーに賛成です。」
“You get so tired of having your work die. I just wanted to make something that people would actually use.”
「あなたは死ぬほど仕事に飽きてしまいます。私は人々が実際に使うものを作りたいだけです。」